サイケデリック療法Psychedelic-assisted therapy
サイケデリック物質の体験と心理的な支援を組み合わせた治療法。薬を飲むだけではなく、準備・投与・統合の3つの段階を通して進める。サイケデリック支援療法とも呼ばれる。
サイケデリック療法は、薬そのものよりも「体験をどう支えるか」に重心を置く治療法です。毎日飲み続ける一般的な抗うつ薬とは考え方が大きく異なり、ごく少ない回数の投与と、その前後の丁寧な対話で構成されます。
準備・投与・統合
臨床試験では、おおむね次の流れで進みます。
- 準備:体験に向けて、ファシリテーターとの信頼関係を築き、意図を定め、起こりうる体験について話し合います。
- 投与:落ち着いた部屋で、アイマスクと音楽とともに、6〜8時間ほどの体験をファシリテーターの見守りのもとで過ごします。
- 統合:体験で見たこと、感じたことを言葉にし、日常の変化へとつなげていきます。
「触媒」としての薬
この治療法では、薬は変化を起こす「触媒」であり、変化を形にするのは前後の対話と本人の歩みだと考えられています。そのため、同じ物質でも、どのような準備と支えのもとで体験するかによって、結果は大きく変わります。